エイマットのブログ

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プラナリアやトカゲは体の一部を欠損しても再生できるのに、なぜ人間はできないのか?

イントロダクション

自然界には、驚くべき再生能力を持つ生物が存在します。プラナリアやトカゲのような生物は、体の一部を欠損しても再生することができます。一方、人間は再生することができないと言われています。なぜこのような差が生じるのでしょうか?本記事では、プラナリアやトカゲと人間の再生能力の違いについて探求してみたいと思います。

1. 細胞の特性

 再生能力の違いの一因は、生物の細胞の特性にあります。プラナリアやトカゲは、全身に再生能力を持つ未分化細胞(幹細胞)を多く保有しています。なぜこれらの細胞は、損傷した組織を再生するために分化し、必要な細胞や組織を作り出すことができます。一方、人間の体内にも幹細胞は存在しますが、再生能力がプラナリアやトカゲほど高くないため、完全な再生が困難なのです。 

 

2. 遺伝子の制御

 再生能力は、遺伝子の制御にも関係しています。プラナリアやトカゲは、特定の遺伝子が再生に関与しており、欠損した部分を再生するために遺伝子が活性化されます。一方、人間の遺伝子は再生を促進するメカニズムを持っていないため、再生が制限されるのです。

 

3. 進化の違い

 再生能力は進化の結果とも考えられます。プラナリアやトカゲは、自然界でより頻繁に欠損や損傷に遭遇する可能性があります。そのため、再生能力が進化の過程で選択され、発展してきたのかもしれません。一方、人間は社会的な生物であり、他の再生能力を補う方法(医療技術など)を進化的に発展させることができたため、再生能力が必要とされるほど進化しなかった可能性があります。また人間の組織構造が他の生物に比べ複雑なのも関係してるのかもしれません。

結論

プラナリアやトカゲの再生能力は驚くべきものですが、人間の再生能力は限定的です。再生能力の差異は、細胞の特性、遺伝子の制御、進化の違いなど、複数の要素によって影響を受けています。また、人間は他の方法で再生を補うことができるため、進化の過程で再生能力が高まらなかった可能性もあります。今後の研究によって、再生能力のメカニズムや制御方法に関する知見が深まることで、人間の再生能力の向上が可能になるかもしれません。

 

・余談

昔何かの番組で欠損した指先に白い粉をつけると指が再生した!てのをやってたんですが、あれは真っ赤な嘘ですね笑